はじめに
カリ・アーニス・エスクリマはハリウッドの映画やドラマを初め、多くのアクションシーンで用いられています。
日本でカリはあまり有名ではありませんが、SPで岡田准一さんが役作りでカリを習得された事もあったりと一部の人は知っているかもしれません。
今回はカリが使われているおすすめ映画を個人的なランキングにしてみました。
ランキングの順位は完全に個人的な好みになっています。
使われているアクションは全てがカリとは限りませんのでその点はご了承願います。
(色々な武術が合わさっているものもあります)
また、Youtubeの動画を参考として上げていますが、一部過激なシーンがあるので視聴の際は注意してください。
おすすめ映画・ドラマ9選
1位 ボーン・アイデンティティー
2002年に公開された映画です。
これまでの007を代表とするスパイ映画へのアンチテーゼとして作られたリアル路線の映画。
マットデイモンの代表作の一つですね。
海上で瀕死の状態で浮かんでいた所を偶然漁師に助けられたジェイソン・ボーン(意図的にジェームス・ボンドと同じイニシャルになっています)。
ジェイソンは自分の名前以外は思い出せません。
体に埋め込まれたチップを頼りに、正体不明な敵を撃退しつつ自分が何者かを知る…
というエピソードです。
初めて映画を見た時はショックを受けたのを覚えています。
アクションシーンの凄さとジェイソンの頭の良さ、派手さはないもののリアルな感じというのが僕の心を完全に掴んで離さなかったのを覚えています。
映像↑のシーンでカリ的な動きは、
- ナイフのディスアーム
- 身近なものを武器として利用する(ボールペン)
などが上げられます。
ディスアームも両手を使い、片方の手は相手の動きを止め、反対の手で反撃するというのが非常にカリの動きに思えました。
完全に余談ですが、筆者のJBはジェイソン・ボーンから来ています(あ、別に興味ないですか…)
ボーン・アイデンティティー、ボーン・スプレマシー、ボーン・アルティメイタムの3部作はどれも面白くおすすめです。
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2位 イコライザー
1位のボーン・アイデンティティーと並び好きな作品。
第2位はデンゼル・ワシントン主演のイコライザー(2014年公開)です。
主人公のロバート・マッコールは何処にでもいるような中年の男性。
親切で礼儀正しくマッコールは周囲の人物に非常に好かれている一方で誰も彼のプライベートについて詳しく知りません。
生活も質素で深夜のダイナーでなくなった妻が好きだった本を読むのが趣味です。
ある日、テリーという娼婦の女性がロシアのマフィアに見せしめで暴力を振るわれているのを目にします。
マッコールはロシアンマフィアの元へ乗り込みテリーを自由にするよう頼みます。
ですが当然断られてしまい、さらにテリーをこれからも搾取すると言い放ちます。
その言葉に怒ったマッコールはわずか20秒ほどでその場のマフィアを全て倒してしまいます。
圧倒的な強さと、その力を正しき事に使うマッコール。
しかもそれを見せびらかすこともないその姿に心奪われるのではないでしょうか?
また、デンゼル・ワシントン知的で柔らかな雰囲気が非常に心地いいです。
映像↑のシーンでカリ的な動きは、
- ナイフさばき
- 身近なものを武器として利用する(ショットグラス)
ナイフを奪う、奪った後の切り方は完全にカリの動きです。
実際デンゼル・ワシントンはカリのトレーニングを受けています。
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3位 キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー
第3位はキャプテン・アメリカのウインター・ソルジャー。
こちらもイコライザーと同じく2014年公開の映画です。
マーベル映画は大好きなんですが、アクションでどれが好きかと言うとこのウインター・ソルジャー(キャプテン・アメリカはウインター・ソルジャーとシビル・ウォーがめちゃくちゃおもしろいですね)
アベンジャーズから2年後の話です。
キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャーズはニック・フューリー率いるS.H.I.E.L.D.の元で働いています。
あるS.H.I.E.L.D.の任務でフューリーたちに、不信感を抱くもウインター・ソルジャーと呼ばれる何者かにフューリーは襲撃されます。
誰を信じて良いのかわからないスティーブは一人で調査を行いますが、ウインター・ソルジャーの招待が実は…
というような話になっています。
この映画を理解するには、キャプテン・アメリカの1作目とアベンジャーズを見ない難しいかと思います。
(カリ以外のマーシャルアーツの動きも多いですが)映像↑のシーンでカリ的な動きは、
- ナイフさばき
- エンプティハンド(素手)のアタック
です。
ウインター・ソルジャーがアタックするパンチやキャップが反撃で相手の背後からパンチをするシーンはかなりカリっぽいと個人的に思います。
実際にナイフを投げるシーンがありますが、これは映画の演出用かなと。
(ただ、反対の手に持ち変えるというのはテクニックとしてありますが、あのような動きは不要ですね。かっこいいですけどw)
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4位 アウトロー
2012年の映画です。
トム・クルーズ演じる知的で無骨なジャック・リーチャーシリーズの第1作目です。
アメリカで白昼堂々、5人が射殺される事件が発生します。
容疑者として元米軍スナイパーのジェームズ・バーが逮捕されも、米軍で秘密捜査官を務めていたリーチャーは事件の不審な点に気づき調査を進めていく…
とういう物語です。
冒頭のアクションシーンから、物語がミステリーに変わっていくのは予想が出来ず、引き込まれていたのを覚えています。
アクションシーンは当時カリが使われていたと知らず後ほど知って衝撃を受けました。
映像↑のシーンでカリ的な動きは、
- エンプティハンド(素手)
- 相手の攻撃の受け→反撃
両手で受けて、片方の腕を反撃にするというのはかなりカリっぽいかと。
あとは膝をハンマーパンチで叩くという動きもかなりカリっぽい(スティックでも膝辺りを狙います)
今回紹介した動画の中ではかなりカリっぽい動きをしている映画・ドラマの一つと思います。
個人的にはどうやら知的で強く地味なキャラクタというのがすごく好きな様ですね。
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5位 Arrow
第5位は2012年に始まったドラマシリーズの「Arrow」です。
DCコミック原作の人気ドラマです。
主人公のオリバー・クイーン演じるスティーヴン・アメルの肉体美がかなり話題になった(らしい)です。
プレイボーイで資産家の息子のオリバー・クイーンは、父と船旅の途中で遭難し島に遭難します。
5年後亡くなったと思われていたオリバーは無事発見されスターリング・シティへ戻ります。
軽く軽率だった性格は一変し、父親の遺言である街を再建するという信念を元に身に着けた弓と格闘の技術で汚職などで腐りきった街を正す「グリーンアロー」として立ち上がります。
バットマンのような世界観(同じDCコミック)で、過去と現在を行き来するドラマの進め方は非常に引き込まれます。
特に島でオリバーに何があったのか?というのは見ていて非常に気になるかと。
パルクールやカリステニクスといった他のシーンも見どころですが、カリのスティックのシーンもあります。
シーズン3までは特におすすめです。
映像↑のシーンでカリ的な動きは、
- スティク
です。
カリでは基本として2本のスティクを使って練習をします。
動きが分からない人からすると何がどうなっているのかわからないかと(僕も初めてみた時???となりました)
スティックの基本的な動きが出来ると素手やナイフの動きも出来るようになります。
いわばスティックのこの動きが基本中の基本となります。
1点だけ注意なのは、オリバーが相棒のディグルを叩いているシーンがありますがこれはドラマの演出だという事ですね(決まった動きを続けるので練習では相手を叩きません)
この動きがかっこいいと思ったあなたはカリを習うことをおすすめします。
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6位 タイラーレイク 命の奪還
2020年公開のNetflixオリジナル映画です。
マイティ・ソー役で有名なクリス・ヘムズワース主演の映画です。
巷では名作「レオン」を彷彿とさせると言われているんだとか。
傭兵のタイラー・レイクはある日、誘拐されたバングラデシュの麻薬王の息子を連れ戻すミッションを受けます。
任務は順調に進むものの、お金の支払を渋る依頼主の裏切りで敵地に置き去りにされます。
タイラーは身一つで麻薬王の息子を連れながら脱出を試みるが…
といった内容です。
ファイティングシーンもかっこよく、カメラアングルが非常に面白い映画でもあります。
(カーチェイスのワンシーンで撮っているシーンはカメラをどの様にして撮っているのか不思議に感じると思います)
映像↑のシーンでカリ的な動きは、
- ナイフファイティング
です。
ナイフも種類がありますが、カリではカランビットナイフも使います。
この動きがカリっぽいですね。
(カランビットナイフは他の武術にも当然使う思いますが)
気になる方はNetflixをチェック。
7位 ザ・ウォーカー
第7位はまたもデンゼル・ワシントン演じる映画「ザ・ウォーカー」(2010年公開)です。
クセが凄い映画ではありますが、カリだけの話をするとこの映画が一番カリを忠実に再現していると思います。
最終戦争によって国家も文明も滅びた世界が舞台です。
主人公のイーライは「本を西へ運べ」という心の声に導かれるまま、目的地も分からぬまま30年間もアメリカを西に歩き続けている。
個人的には前情報がない状態で見るほうが良いと思うのでこれ以上は内容には触れません。
人によっては賛否が分かれるかと思います。
僕は見終わった後、「変わった映画」、「非常に西洋的な映画」だったなと思いました。
映像↑のシーンでカリ的な動きは、
- マチェットの扱い
です。
マチェットは昔からフィリピンで使われていました。
アメリカの統治が始まりスティックに形を変えますが、動きは同じです。
また、カリはスティック(マチェット)を2本持って戦うのが基本ですが、1本でも同じです。
素手でもスティックを持ったようにして戦うのが特徴となっています。
週末世界でもデンゼル・ワシントンは知的です。
個人的にすごく好きな俳優な一人ですね。
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8位 96時間
第8位は2008年公開の映画です。
強すぎるお父さんが娘を助け出すという映画です。
リーアム・ニーソン演じる主人公の元CIAエージェントのブライアン・ミルズはCIA退職後はボディーガードの仕事をしています。
妻とは離婚しており、娘とはたまにしか会う事が出来ません。
久しぶりにあった娘が友人と二人でヨーロッパに旅行をしたいと言い出すもブライアンは反対。
娘との関係がぎくしゃくします。
別れた妻に説得され渋々認めるも、ブライアンの心配が的中し旅行先で娘と友人は誘拐されます。
ブライアンは同僚の元CIAもある友人たちの力を借り単身ヨーロッパへ娘を探しに行き…
といった内容です。
冴えないおじさんが実は凄腕でという個人的には大好きなシチュエーションです。
映像↑のシーンでカリ的な動きは、
- ナイフのディスアーム
- 周辺の物を武器として使う
です。
両腕で相手のナイフを受けてディスアームするのは非常にカリ的な動きだと思います。
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9位 007/慰めの報酬
第9位は007シリーズの「慰めの報酬」です。
個人的にはボーン・シリーズが大好きで007は正直それほど…だったのですが、ダニエル・クレイグのジェームス・ボンドとなれば話は別です。
実際近年の、007シリーズはボーン・シリーズの影響を受けており、アクションシーンも派手さよりもリアル路線に変更しました。
(これにより人気も復活したらしいです)
前作「カジノ・ロワイヤル」の続編です。
ジェームズ・ボンドが失くなった恋人のベスパーの死の真相を探ります。
そしてハイチで知り合った美女カミーユを通じ、ベスパーを死に追いやった謎の組織の幹部ドミニク・グリーンに接近し、彼の巨大な陰謀を知ったMI6はボンドに任務を課すが……
といったストーリーです。
映像↑のシーンでカリ的な動きは、
- ナイフのディスアーム
- 周辺の物を武器として使う
です。
007のクールさを残しつつ格闘シーンはかなり泥臭くリアルな点がおすすめです。
(ハイテクガジェットもほとんど出てきません)
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さいごに
今回は個人的にカリが使われているおもしろい映画・ドラマをピックアップしてみました。
カリだけの動きなら他にも多くの映画があるかもしれませんが、個人的に映画が面白かったという点も含めたランキングとなっています。
またアクションシーン全てが全部カリではない点もあるとは思いますのでその点はご了承を。
上に挙げた映画はどれも非常に面白いので時間があればぜひご覧になって見てください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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